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品番 | 85-30798 |
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商品名 | DE DGG 136 487 ヴァーシャーリ・タマーシュ ショパン「ノクターンNo.11-20」 |
レコード番号 | 136 487 |
演奏者 | ヴァーシャーリ・タマーシュ |
作曲家 | フレデリック・ショパン・ |
録音種別 | STEREO |
ジャケット状態 | M- |
レコード状態 | M- |
製盤国 | DE(ドイツ)盤 |
グレード(器楽) | ミディアム |
RecordLabel | 1966年独逸グラモンフォン社謹製BLUE LINEラベル |
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Recording&Weight | 130g |
Release&Stamper | 独逸DGGスタンパー136 487 使用盤 |
Record | (1) rub:scratch:surface:spindlemark:半世紀前後発売盤等勘案頂けたら幸いです |
Jacket(box) | (1) face:back:spine:bottom:top:innersleeve:booklet:1970年以降白黒文字羅列解説裏面主流、当方主力の1970年以前盤は例えば見開きジャケットやカラー写真掲載裏面等LP黎明期の息吹が聴こえてきそうな訂装、1970年製造盤は51年経過、当方主力出品盤1957-1969年製造盤は当時貧弱なオーディオ環境勘案するとニアミント盤発掘困難極めますが鋭意努力します。 |
Recordkarte | (1) recorddate:addition:trial |
名門ドイツ・グラモフォン社はニキシュ、フルトヴェングラー、ヨッフム、ベーム、そして、カラヤンといった名演奏家たちの録音を行なうようになり、クラッシック・ファン全体が注目するレーベルへと変わってきた。 私がDGGを意識して聴き入るようになったのは、1960年代になって以降のことである。カラヤンのR・シュトラウス「英雄の生涯」や、モーツァルトの「レクイエム」、そして、ベートーヴェンの交響曲全集といったものを聴き漁ったものである。そして、クラッシックというものが秘め持つ魅力の虜になってしまった。また、ほぼ同時期にベルリンで活躍していたフェレンツ・フリッチャイやロリン・マゼールらの演奏にも、聴き入ったものである。 こうした経験を重ねる一方で、DGGのレコードというものが、他のレーベルとは、何が異なるのか、ということにも気づいてきた。それは、まずサウンド面に確認されることであり、DGGのレコードは、とにかく重低音の響きが大きく、それはオーケストラ音楽の魅力で聴き手を圧倒したものである。だが、当時私が使っていたような安価なレコード・プレイヤーでは再生できなかったものである。こうした欠点と思われていた特徴は、後に解決されることになるが、それは本当に長い時間と経費をつぎ込んだ結果のことであった。 また、DGGのレコードには、プロデューサーや、エンジニアの名前が公表されており、言わば、レコードのサウンドも責任のある専門家によって、制作管理されていることが明記されていたのである。 結局、DGGというレーベルは、音楽という人類の英知の結晶である創造物に対して最大限の敬意を払って、一枚のレコードを制作しているのである。だが、こうしたことは音楽の本質、もしくは、演奏というものの本質と深く関わっているものなのであり、音楽の本当の姿が熟知されていたからこその結果といえよう。しかも、こうしたやり方が最初期の段階から行われていたという事実に、改めて敬意を表したいと思うのである。 音楽の素晴らしさは本当に奥が深いし、とても一回の鑑賞では掴み取ることが出来ないものである。すなわち、音楽というものが持っている、様々な美しさやドラマティックな展開の面白さといった側面は、一人名演奏家が作り出しているものではなく、モーツァルトや、ベートーヴェン、そして、R・シュトラウスなどが、創作の過程で感じ取り、最終的に楽譜に記したものなのである、といったことをDGGのレコードは気づかせてくれるのである。 確かに、DGといえども一つのレコード会社である。だが、DGのレコードにはただ単に名演奏家の至芸が記録されているのではない。そこには、音楽を芸術として完結させるために、これまで述べてきたように、プロデューサーやエンジニアといったその道のプロフェッショナルたちの経験と見識が生かされて、一枚のLPとなっているのである。 このように、ドイツ・グラモフォンは特別であると、先に記した意味がわかっていただけるとしたら幸である。2017年12月音楽評論家諸石幸生氏 |