JP 東芝音楽工業(Westminster) IWB5021-5030 バ…

JP 東芝音楽工業(Westminster) IWB5021-5030 バリリ四重奏団 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第1番-第16番全曲
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品番 24640
商品名 JP 東芝音楽工業(Westminster) IWB5021-5030 バリリ四重奏団 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第1番-第16番全曲
レコード番号 IWB5021-5030
作曲家 ルートウィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
オーケストラ バリリ四重奏団
ジャケット状態 M-
レコード状態 M-
製盤国 JP(日本)盤
グレード(室内楽) ミディアム
販売価格  19,800 円 (税込)
※この商品は購入できません
RecordLabel東芝EMI前身東芝音楽工業謹製盤
Recording&Weight単体10枚組
Release&Stamper1973年9月発売 カップリングの影響か8番、9番、10番、16番、13番は2XJ国内メタル使用盤、他はXWN輸入メタル使用盤 いずれの版も聴感上は鮮度高い
Record(1) rub:scratch:surface:spindlemark:
Jacket(box)(1) face:back:spine:bottom:top:innersleeve:booklet:裏面写真参照 追記 名称時代推移として1955年10月東芝の前身東京芝浦電気が音楽レコード事業に参入。同社がレコード事業を開始後の数年間は、英EMI、米キャピトル原盤の音源は本国からの輸入メタル原盤からプレスしたソフトが多かった。1960年10月音楽レコード事業部門が分離独立して東芝音楽工業株式会社が設立。1971年10月静岡県御殿場市に最新鋭の生産機能を取り入れた御殿場工場開設。1973年10月キャピトルEMIが資本参加、東芝イーエムアイ株式会社(東芝EMI)と改称。以上凡そのお手元のLPプレス時期御理解頂けると思います
Recordkarte(1) recorddate:addition:trial
1950年代後半〜60年代前半までの国内初期盤はフラット盤も有り180g前後と重く、深溝。ジャケットも丁寧にコーティング。後年再発盤は、時代と共にプレス機の仕様変更、コスト的にも当時の手作り的な手間をかけることが出来ず、ジャケットも簡素な味気ないカラーコピー的作りになってしまいました。音質も、当時の録音はアナログテープでしたから、60年以上も経過した昨今、当時の音質のまま残ってなどいる訳が無く、デジタル補正を繰り返し全く別の音質になってしまいました。英国オリジナル盤とまでいかなくとも、まだテープの経年劣化が少なく最近の再発盤よりはオリジナル盤に近いと。レコードは磁気テープと違い経年変化や劣化は無く、無傷であれば当時の音が其の儘楽しめる長所有り、プラスして半世紀前高価入手難欧米真空管オーディオ、プレーヤーも円高で入手し易くなり、聴くと半世紀前使用していた貧粗国内装置では再生し切れず「低評価に放置されていた国内最初期盤」に「こんな良い音刻まれていたのか!!!」と吃驚すると思います。まだマスターテープが新鮮で状態で制作・録音された時代と同じ空気を感じられるのが初期盤収集の楽しみ。アナログ的で引き締まった密度のある音と音色で、楽音も豊か。情報量が多く、対旋律の細部に至るまで明瞭に浮かび上がってくる。高域は空間が広く、光彩ある音色。低域は重厚で厚みがある。オーケストレーションが立体的に浮かび上がる。 モノクロではなくこんなにカラフルで立体的・・・・、ハンドメードの余韻が感じられます。是非米国オリジナル盤所有する方、比較試聴して頂きたい。往年のまさに定盤中の定盤として一世を風靡した盤の日本国内初出盤。半世紀以前制作盤とは思えない状態と豪華装丁には驚かれるとおもいます。今でも初期モノ盤ですが一級のオーディオファイル盤であると断言できます・・・追伸「日本ウェストミンスター史」:ウェストミンスターは米国の金持ちで無いアマチュア音楽愛好家が1949年に創設したアメリカのレコード会社。ウェストミンスター盤はウィーンフィル全盛期とも云える楽団トップメンバーの演奏する室内楽盤が多く(ウィーンフィル物は同じ連合国の英国デッカ社が掌握)、特にバリリ弦楽四重奏団のベートーウェンの弦楽四重奏はそれらの筆頭に位置しています。録音は全て1950年代後半のモノーラルRIAAカーブ盤で、音はダイナミックレンジが狭いが迫力があり、演奏に気品と誠実さが感じられる名盤の宝庫でした。日本ウエストミンスター株式会社は、下記の中野雄氏の文章の中「ある日本人」と言及されている長沼弘毅を設立発起人代表として、1955年に創業しましたが1960年代半ばまではジリ貧、日本での配給会社もコロコロと変わっていきました。変遷はざっと1960年代半ば:キングレコード→ 1970年代前半:東芝音工→日本コロムビア→ 1980年代前半:ビクター→ワーナーパイオニア 1990年代前半:MCA →1990年代後半ユニヴァーサルミュージック→2005年日本コロムビア社旧譜復活と活用を図る目的で、2005年よりCDのみの発売ですが50年振りに日本ウェストミンスター社復活但しLPは発売無。中野雄氏も音源は日本の大手レコード会社を転々とし、再発は繰り返された。しかし、マスターテープの素性はいかがわしく初期輸入盤と較べると、音質の劣化は覆いがたいものとなりました。と言及していますが当方の考えも当たっていたと思わずほくそ笑んでしまいました。 ウィーン・フィル 音の響きの秘密-文春新書(中野 雄著)の引用ですが下記の文章、今回出品する一連のウェストミンスター盤試聴後納得頂けるものと思料。1950年代から1960年代に、世界は戦火の傷痕未だ消えやらず、人々も貧しかったが、人類には夢があった。その証の一つがウェストミンスターと言うマイナー・レーベルのLPの溝に刻まれたバリリのモーツアルト、ベートーベンであった。会社が消滅したのか、身売りであったのか分かりませんが、新譜がリリースされなくなってからも、音源は日本の大手レコード会社を転々とし、再発は繰り返された。しかし、マスターテープの素性はいかがわしく初期輸入盤と較べると、音質の劣化は覆いがたいものとなりました。ある日本人が「消滅した」と言われていたオリジナルのマスターテープを求めてアメリカに渡り、何処かの倉庫に眠っていた数万本の録音テープの山の中から、初期カッティングに使われた音源の一部を発見したのです。「日本人の執念、優れた感性の証左」とウィーンの音楽関係者は口を揃え賞賛しました。バリリ自身は「私の生きた証が永遠に遺る」と、復刻された音鮮やかなCDを耳にして驚喜したのです。1959年に右肘故障で、盛名の頂点で演奏家引退となったバリリにとっては「人生は前向きに生きるべきだ。きっと良いことがある!」と感慨深かったのでしょう。蘇った演奏を聴き直して驚くのは、この時代の音楽は、一挺のバイオリンで何と多くのことを語り得たのだろうと言う、情報密度の高さであった。

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